2021年6月、新善光寺の錦鯉の池の奥に、紫陽花と季節の草花が咲く新しい庭園が完成しました。庭のデザイン・施工を担当してもらった園芸家の青木純子さんにご紹介していただきます。
錦鯉の池の奥にある小高い築山は、周りの樹木が大きく育ちすぎ、暗い日陰の場所でした。
最初に日陰を作る大きな樹木を伐採し、日当たりの良い植栽スペースを確保。
笹や樹木の一部を取り除き、葉蘭などを移植。各種紫陽花やヒラドツツジ、スイセンなどの季節の草花を植え、青と白の紫陽花が主役の庭が完成しました。
2021年3月後半、紫陽花の丘の法面に植えつけた約300球のスイセン’テータテート’がいっせいに開花。4月後半には、アジュガの紫花が一面に咲きました。
紫陽花の丘の色調は、紫、ブルー、白の爽やかな配色。背景に紫花を咲かせる三尺バーベナやニンジンボクを植え、統一感を演出しました。
紫花の三尺バーベナをバックに、紫陽花たちが開花。三尺バーベナの隣りに植えたニンジンボクや紫陽花は苗がまだ幼いから、庭の絵の完成までにはあと数年かかります・・・。乞うご期待!
青と紫の紫陽花の周りには、紫陽花を引き立てる斑入りのヤツデやオシダ、斑入りのツワブキ、ギボウシなどの葉ものを植栽。冬には赤い枝が印象的な斑入り葉の珊瑚ミズキも多数植えました。
前庭の枝垂れ桜の庭にも紫陽花を点在させて植栽。表門を抜けると、初夏には、17株の紫陽花がお出迎えしてくれます。